キャリアアップ助成金の変更点　2022年4月

　キャリアアップ助成金（正社員化コース）においては有期雇用労働者（例えばパート、アルバイト、契約社員など）から正規雇用労働者（正社員）へ転換することが必要ですが、この正規雇用労働者（正社員）の定義に関して変更がありました。

• 「賞与または退職金の制度」かつ「昇給」のある正社員への転換が必要になりました。

上記のように変更されました。

 つまり、

（1）正社員就業規則が適用されていること
（2）賞与または退職金制度が適用されていること
（3）昇給が適用されていること
という３つの要件を満たすものが、キャリアアップ助成金における正社員ということになります。

　「正社員と異なる雇用区分の就業規則等」が適用されている非正規雇用労働者を正社員へ転換することが必要になりました。
　正社員と非正規雇用労働者で、異なる就業規則が適用されていることが必要です。
　わかりやすい例としては、正社員就業規則と契約社員就業規則を別の規程として作成しているような場合です。

　以上が２０２２年４月の変更点です。
　この変更点に対応するためには、就業規則の改定が必要です。
　もちろん、すでにこれらの変更点を満たしている就業規則もあるかと思いますが、

• 賃金の計算方法が正社員と非正規雇用労働者で区別されていない
• 賞与も退職金制度もない
• 昇給について定めていない

　というような就業規則では、今回の変更点に対応していないということになりますので注意が必要です。

　具体的な就業規則の定め方についてはこちらをご覧ください。